4回目の参加です。 今回は数年作り続けたヤマハからホンダに乗り換えて出走したいと思います。 マシンはタミヤから販売されている'92カップヌードルホンダNSR250 青木 宣篤 車を作成致します。
92青木 宣篤のマシンは、製作当初’90NSRと形がほとんど変わらない1年落ちの'91NSRが与えられていると思っていましたが '92年の宣篤は、テスト当初から最新のマシンが与えられていた為、タミヤのカップヌードルホンダは'90NSRに'92NSRのカラーリングを施した架空のバージョンであるので、'92NSRにする為、ある程度の改造が必要になります。

簡単な図面を横写真を使いながらイラストレータを使い作成して、1/12の大きさに出力しておきます。

図面を元にNSR250組み立て図のカラーガイドと比較して改造プランを考えます。

まずはリヤホイールから VFR750のリヤホイールを中心部分とスポーク部分を切り刻みます。スポーク部分は多少太いので0.3ミリプラバンを貼付け、先端が細くなる様に削ります。 スポークの渦巻きはVFRと比べると逆回転で多少渦巻きが甘めなので図面を見ながら調整します。ホイールは、NSRの物だとスポークの受け部分が多少細いのでTZMの物を使用します。
スイングアームは、VFRの物を数ミリ延長して、タイヤが細くなる為スイングアームの中心にタイヤが来る様に内側にオフセットして、パテを盛ってラインを整えます。 スタンドは、VFRの物を左右逆になる様にある程度バラバラにして再度組みなおします。
メインフレームは、フレームの突起部分を1度切り取り、パテを盛って平らにしてから段差部分に0.3ミリプラバンを貼付け、最後に切り取った突起部分を貼り付けます。
タンク及びシートカウルは、切り離しそれぞれ加工します。 タンクは、アゴを乗せる部分を削りこみ、タンク後部を数ミリ延長します。 シートカウルは下部を図面 を見ながら切り込み、全体的にパテを盛ってボリュームアップします。
アッパーカウルは、上下の分割ラインを斜めになる様に変更してアンダーカウル後部を延長します。 また、カウルの後部がメインフレームから離れすぎているので、アッパーカウル先端部分とアンダーカウルの上部に切り込み、カウル後部を少し絞り、修正します。 アッパーカウルの先端を少しパテを盛って延長、スクリーンが数ミリ後部に来る様にカウルステー部分を延長、右側にNACAダクトをプラバンで作ります。
フロントフェンダーは、NSR500の物を少し加工して、フロントフォーク及びブレーキ部分は、90YZR250様に作った物を加工使用します。
仮組して全体のバランスを見ます。イラストレータを使い、図面 と合成して問題点を洗い出し、シートカウルやタンクのラインを修正します。
バランスを整えたら、サーフェイサーを吹いて傷やヘコミ等の細部を修正ながら全体的なバランスを再度見直します。
外装がある程度出来上がったので、次にエンジンを作っていきます。 イラストレータでエンジン写真をある程度トレースして簡単な図面を作り、印刷後プラバンにトレースして エンジンのベースを作ります。キットより切り取ったシリンダを挟み角75度位 になるように接着して 左側は積層プラバンで作りHRCのリレーフはNSR500から移植します。
キャブレターも付ければそれなりに見えて、良い感じです。
シートレールやリアサスペッション、ステップ類を作ります。 シートレールは、資料が無いので93RSなどを参考に適当に簡単な図面を作り、印刷後プラバンを図面 に合わせてパーツを作り組上げます。
リアサスペションは、キットパーツをベースに、プラ棒を使って作り、ステップもプラ板で作ります。
チャンバーはキットの物を左右逆に使い、フレームにエンジンを付けて位 置決めをしてから切断後角度を変えてカウルを何度も付けたり外ししながら、チャンバーが納まるように調整して、容量 がアップする様にパテで盛りして形を整えます。
ラジエターは、上下を延長させる為キットの物を2つ使い、左右はカウルに納まる様に細く加工します。 92NSRの片側ブレーキロータは、カーボンブレーキでカバーの付いている物が多い様なので、ブレーキロータカバーをTZMの物をベースに作ってみましたがメリハリが出なくて上手く作れません。
エアボックスを作ります。 プラ板でNACAダクトからフレッシュな空気を取り入れてフレーム横のダクトを通 りキャブレターに空気を取り込む機工を再現、空気吸入口にはメッシュを貼付けます。
各パーツを取付けて、パーツの合いや細部を調整していきます。 内装もだいぶ形になってきて、ようやく原型完了のメドがついてきました。
ハンドル周りはTZMをベースにNSR500のパーツやNSR250のグリップ等を移植してそれなりに作りました。 ちょっとレバーが長い様ですが、あまり気にならないのでそのままにします。
ステアリングダンパーは動かないと気になりますので、ダンパー軸にTZMのパーツを使い可動式に変更しました。 メータステーにはけっこう目立つキャッチタンク作り取り付けました。
リヤホイールの車軸を4mm真鍮パイプに変更してロックピンをO.4mm洋白線を曲げて作り取付けました。 そりなりにリアルに見えるので満足してます。 リアダンパーも割と目立つのでそれなりに作成し直しました。
スプロケットのモールドを現物に近い様に改造を行いましたがVFRがベースなので一回大きくなっておりますが、加速重視のセッテングという事にしておきます。
その他リアプレーキに穴を開けたり等、内装もデテールアップを行いカウルレスでもある程度見れる様にしておきます
シートはシートカウルにメンタムを塗っておいてエポキシパテで形を作り乾燥後取り外し再度加工後、取付けしました。
スクリーンを塩ビ板でパキュームフォームを行い作成して取付け、 カウルネジのモールドを付けてとりあえず原型完成しました。 まだまだ細かい修正が必要ですが時間もあまり無いのでこの辺りで妥協しちゃいます。
パーツを分割してみました。
右側の2列がタミヤCUPNOODLE HONDAキットのまま使ええるパーツで、大きなパーツでそのまま使えるのはフロントホイールくらい 、残りのパーツはほとんど手を加えています。
おそらくタミヤのキットの中で最も実機と異なるキットかもしれません。
このキットを実機に忠実に作るには苦労します。
モデラーGPの締め切りになったころ、ようやく複製品が出来ましたので,完成目標をモテギオフ会に切り替えて、本当の製作にとりかかります。 まず、パーツをチェックして市販の離形剤落しに浸けます。
仮組をしてドライヤーあてながら歪みを取ります。 今回は業者抜きなので歪みも少なく、シートレールとリアブレーキステー部分を軽く修正するだけて仮組出しました。
接着可能な場所は接着してカウルネジファスナーのモールドは表面 処理やデカール貼りで邪魔になりそうなので削除し、塗装終了後虫ピンなどに置き換えて再現出来る様に、削除した場所の当たりを付ける為0.5トリルで軽く穴を開けておきます。 その後、表面をヤスリかけを行いサーフェーサーをスプレーします。 気泡もほとんど無いのでパテ埋めをせず表面 処理だけて大丈夫そうです。
耐水ペーパで表面処理後、金や銀、白などの基本カラーをエアブラシで塗ります。
デカールは、アッパーカウルはともかく、リアカウルはタミヤの物と形が大きく異なる為、スポンサーロゴやゼッケン番号以外デカールはそのまま使えそうにありませんので、ゼッケンシートやジルバー部分は塗装します。
デカールを貼りますが、キットは92NSRの終盤形なのでアンダーカウルのスポンサーが多少異なる為自作して貼り付けます。 ラインデカールは長さが足りない物が多いのでデカールを2枚使って短い物を補いました。 デカール貼り付け後、馴染み吹きの為、軽くクリアがけをしましたがガンメタ部分のデカールが少しでも密着が悪いとシワシワに...。 ガンメタ部分のデカールは塗装後、デカールを張る前にクリアを吹き、表面処理をしてから貼り付け完全に密着させてからクリアを吹かないと駄 目な様です。(時間が無いのにこのトラブルは痛い。) 仕方ないのでガンメタ部分は爪でガリガリ剥がしマスキングを張り塗装し、時間が無いのでウレタンクリアでコートして表面 の研ぎ出しをせず済ませました。
内装の塗装を済ませ、チャンバー等も塗装して行きます。 細かいパイピングはもある程度終わらせて内装を完成させます。
虫ピンなどでファスナーネジを取付け、カウルを取付けてバイクスポンサーのカップヌードルを食べながらコダワリのカップヌードルホンダを見て一息。 締め切りには間に合いませんでしたが、モテギOFF会までにはなんとか間に合わせ完成。
楽しいモテギOFF会ありがとうございます。 とても楽しめました。 次回は締め切りに間に合う様に頑張ります。