テュエーーーーーー!!! 押忍! 初めまして、トドロキっす! 急遽飛入り参加する事にしたっす! よろしくっす! ザンキさぁん見てますか〜〜〜? と痛いキャラ作りはこのくらいにして、まず資料集めから。

RIDERSCLUB 86.10月号、洋書「FREDDIE SPENCER」、86スペインGPのビデオ、その他ジグゾーパズルの写 真等 私自身バイクキットを作るのは10年以上ぶり、しかもその当時は素組みオンリーだったのでちょっと腰を据えて挑みます。キットはちょうどタミヤがユーザーに模型を作らせるにはどうしたらいいかを悩んでいた時期のもので、 近作のRCVや、もっと古いNS500に比べパーツの少ないあっさりしたキットになっています。80年代のGPマシンはその手作り感のある雑然としたメカが魅力だと思うのでその辺も力を入れていきたいです。

フロントホイールから作ります。ガードナー仕様のキットとの一番わかりやすい違いはここです。 ガードナー仕様=17インチ、スペンサーのスペイン決勝仕様=16インチなので NSのリムとNSRのスポーク部を組み合わせて作ります。 これで1インチ=2.54cmの12分の1で約2mm小さくなりました…苦労した割に効果 あるんかいな?という 自己満足的工作です…写真ピンぼけですいません。
フレーム、スイングアーム、チャンバー、フロントフォーク等肉抜きされている部分をエポパテで埋めます。 エポパテよりポリパテかアルテコの方がきれいにできたかも…。
加工後、資料を見ながら溶接痕を付けていきます。パテでうまくやる自信がなかったのでゼリー状瞬着に市販ノズルを付けて使いました。ラジエターはキャップの形状が資料とだいぶ違ったので流用パーツで似た感じに、ブリーザーパイプと水温計用のコードを追加しました。フレームに固定するステーも追加します。
フロントフォークは省略されているブレーキキャリパー裏を予備キットから持ってきて再現します。裏がどうなってるかわからないので キットのままです。フェンダーをタイヤが小さくなった分、約1mm下げて着けれるようにします。 トップブリッジ、三つ又はボルトのデティールが全て省略されているので市販パーツで再現します。
申し遅れましたが、私はキットを改造して作る時、必ず同じキットを2個用意します。 単なる失敗対策なんですが、必ずと言っていいほど失敗するのです…よく部品もなくすし。今回は予備キットとして最近リリースされた全日本(木下)仕様を買いました。白いカウルがうれしいですね。
説明書通りに作るとカウルはフロントホイールを着脱することで脱着することになります。
が、ブレーキキャリパーの裏側を作ったせいで簡単にFホイールの着脱ができなくなりました(泣)
ですのでカウルを実車と同じ位置で分断します。方法はまずスジボリに沿ってカッターで2〜3回軽くなぞります。
そこにエナメルうすめ液をスミ入れと同じやり方で流し込みます。30秒程待って、スジボリを山折りにする方向に 軽く力を入れるとペキっときれいに割れてくれます。後は断面をペーパーでならせばOK。このNSRの場合は前側の肉厚がかなり厚いのでそこは先にエッチングソーで切り目を入れておきました。
アッパーカウルには省略された内側(?)を着けます。製作方法は紙を当ててだいたいの形を写 し、その紙をスキャナで取り込んでイラレで製図、出力した紙を0.3mmプラ板に貼って切り抜き、接着しました。
アンダーカウルの前側には川の字状に3つの穴が開いてますが、これは第5戦以降のタイプで第1戦は5つの穴が開いているようです。
プラ板とアルテコで整形します。
型紙はこんな感じです。
参考にされる方がいるとも思えませんが…。
エンジンはまず省略されているATACのプッシュロッドとその基部をプラ板、プラ棒、虫ピン、流用パーツで作成。
クラッチワイヤーもキットの位置よりオフセットされているのでそれも再現。
ジェネレーターに細かいコードを這わせて、メインの電気コードを追加します。
エンジン上に付く仕切り板の先端には本当はエアインテイクがあります。プラ板で作りました。ちゃんと中に金属メッシュも貼ります。
やっかいなのがキャブレターです。ファンネルのメッシュ表現があまりにもチープなので、金属メッシュを貼付けます。
そしてツインになったキャブ1つから3本ブリーザーパイプが出てるので透明チューブで再現し、その先に3本を1本にまとめる フランジ(?)のようなパーツも自作します。2つのキャブの間にはアクセルワイヤーが来てリンゲージも再現したのですが、 キャブを組み着けると全く見えなくなりました(泣)
塗り分けが超メンドクサイリアサスができたのでスイングアームがほぼできました。資料とタミヤの説明書ではずいぶん違います。
インナーチューブはメタルックを貼りました(初体験) チェーン引きはST27のNS用エッチングパーツです。
フレームにエンジンとスイングアームを組み付けてみました。
エンジンにはガンプラで学んだ「後ハメ加工」がしてあります。
なかなかバイクらしくなってきました。
新造エアインテイクはこのようにラジエターの上から顔を出します。
リアブレーキキャリパーもキット2個分で裏側再現。
おかげでディスクが外せなくなりましたが。 ホイール着ける時に困るんだろうな…。

押忍!海外出張でしばらく模型さわれなかったっす! 月末にもう一回行かないといけないのでペース上げてがんばるっす! ザンキさんもその方がいいって言ってました!

チャンバー塗りました。追加工作はサイレンサー留めのフックです。 サイレンサー側はなぜか2気筒分だけはじめからついてます。謎です。 スプリングは車体に固定してから付けた方が良さそうです。

車体はリア周りがだいぶ出来てきました。ピボットとアクスルはネジを使わず真鍮パイプで固定、タイヤのデカールを貼った後にクリヤーブラウンで汚します。
チャンバーも含めて色の調合は資料に近い色が作れ、まずまず気に入ってます。
チャンバー着けました。解剖した魚の浮き袋みたいで 気持ちよく気持ち悪いです(なんのこっちゃ)。 これは工作がどうの言うより、ホンダの設計者がすごいし、再現したタミヤもすごい。
でももっと偉いのは現場で整備したメカニック(笑) 追加工作のスプリングはブレイブモデルの「極小スプリング」を使いました。 ちょっとオーバースケールだけどまあいいや。
チャンバーが着いたので、エンジンに基部を作っておいた ATACパーツにプッシュロッドを着けます。
これが今回一番やりたかった部分かも。赤いから目立つし。 鉄道模型用の部品から作りました。これでエンジンはほぼ完成。
再び海外出張から帰って来ました。この時期は忙しいです。 で、可動ステアリングダンパーです。虫ピンと真鍮パイプとプラ板で出来てます。 最近のキットだと標準装備なんですがねー。
フロントまわりがだいたいできました。 省略されたボルト類の追加と前回作ったステダンを付けます。 ハンドルグリップは彫刻のシャープなNSR250から。 右側は真鍮線で挿してあるだけなのでアクセルがまわるギミック付きに(笑) Fフェンダーだけ先行してデカール貼ったりクリア塗装したりで手間取りました。
締め切り間際のここにきて、バイク模型を作り慣れていない欠点が見えてきました。 手順が悪かったようです。カウルの塗装はもっと早くにやっておくべきでした。
サーフェグレーから白にするのに2週間かかり、そこからブルーの調合に悩み 結局悩んだ末に通販でフィニッシャーズのブライトブルーを購入する始末。
元々これで行こうと調合した色があったのですが、同じ時期にミニチャンプスの87NSRを 買ってしまい、そのブルーが「これだ!」という色で手が止まってしまったわけです。
幸いブライトブルーは「これだ!」な色でした。クリア系の色なのでミニチャンプスと同じ 濃さになるまで吹き付けました。マスク漏れが多々ありましたが、色の境には デカールがくるので大丈夫みたいです。
乾燥に一週間おいてデカール貼りです。
3 時間程度で貼れると読んでいたのに、その3倍は費やしました。慣れていないせいだと思います。
最近のmotoGPマシンの塗装やデカールの複雑さはこんなもんじゃないので まだ良かったです。それにしてもデカールが貼れたロスマンズカラーはかっこいいです。アンダーカウルのスポンサーステッカーの配列はST27の指示から代えてあります。
ビデオで見たらスペインGPのフレディ号はこの配列になって いました。予選ではST27の指示通 りのTカーもありましたが。
スクリーンをヒートプレスしました。
これも初めての経験です。なんかもっと綺麗にできるものと思っていたんですが ゆらゆらしてて、これってもしかして失敗?
やりなおすかどうか微妙なので磨き倒すことにしました。
カウルの肉厚を削って、実車同様に内側からスクリーンを着けます。
ゆらゆらはちょっとマシになりましたが、締め切り後にやり直すかもしれません。元のレンズのようなスクリーンよりはマシなんですが…。
どっちにしろ、デカールも2組買っていたのは正解でした。
(ミニチャンプスにロスマンズロゴも貼れたし(笑))
制作は車体へ戻ってメーターパネル。追加したコード類の受け側を作ります。 これに貼ったメーターデカールで一応デカール貼りは終了。
フロント周りをシャーシーに着け、さらにコード類をまとめます。
コードも資料を見ていろんな太さでスケール感を高めようとしてみました。
以前にネットで購入したカプラーパーツもぴったりのがあったので使用しました。
今回の模型は以前から「そのうち使う事もあるだろう」と買ってそのままになっていた マテリアル総動員みたいになってます。
自作ステアリングダンパーも取り付けましたが、可動させるのは無理でした(涙)
ラジエター下側からサブフレームへのステーの追加しました。
これでおおよそ資料とキットの明らかな省略箇所の差は埋まったと思います。 ここまで来たら車体は完成目前です。もう一回土日があるから完走できそうな気がしてきましたよ、ザンキさん!おれ負けないっす!
シートカウル前方の凹みにボルトパーツを入れます。 タンク側にはNS用エッチングパーツの金具とゴムベルト。
製作中には書かなかったですが、上面のスリットは開口しています。
いよいよ完成です。
私はタミヤ様を信頼してるのでほとんど仮組みしません。
ここまできてようやく全体像が自分でも見え始めます。
ちょっと感動。
ストリップは自分でもよくできたように思います。
ただ、他の皆さんはスクラッチだったり、大改造で年式を変えたりで キットの仕様からライダー変えただけでチームまで同じの私は少し申し訳ないというか心苦しいです。ごめんなさい。

完成!
86年型NSR500 フレディ・スペンサー車、スペインGP決勝仕様 ・・・のつもりです。

スタートから鬼神のようなスピードで全てのライバルを絶望の縁に落とし、14周後には乗せたライダーをも絶望させた運命のマシン。

カウル塗装はマスターワークを目標にがんばりましたが、今6歩かなわなかったようです。カウル塗装とデカール貼りが難しかったです。
いろいろ手を入れたつもりでもこうして出来上がってみるとなんかフツー(笑)
リアビュー。
スタンドがふにゃふにゃしてていつ倒れるか不安です。
マシンに接着したら遊べなくなるしなあ。
最後になりましたが、MAXさん今回このような機会を設けていただき ありがとうございました。エントリーして締め切りが無ければ完成しなかったかもしれません。
それに久しぶりに作ったバイクプラモは新鮮で非常に楽しかったです。 またエントリーできたらいいなと思っています。
テュエ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
おれ、やったっす!ちゃんと完成したっす!
音撃斬・雷電激震!!!!!