Entry No.64
たかとすさん
F.C.C. TSR Honda CBR1000RR 2011


初めてモデラーGPに参加させていただきます、たかとすと申します。
完走できる気がまったくしませんが(爆)、少しでもにぎやかしになればと思います。
みなさんよろしくお願いいたします。

お題はF.C.C. TSR Honda CBR1000RR 2011です。
実は昨年は観戦に行けなかったので2010年型を目指していたのですが、やっぱり優勝していますし“がんばろう日本!”も入れたかったので、2011年型にしました。
見た目ほとんどいっしょですし…(笑)

注)↑この画像は、たかとすさん が描かれたCGです!実車の写 真ではありません(MAX)


制作にはCNCマシンを使います。
なぜか無性にやりたくなって購入しました。
おとなのおもちゃです。
これと今はやりの?3Dプリントサービスも使おうと思います。

いちおうCNCでの制作の流れを説明します。
まずはモデルデータですね。私の場合はポリゴンモデラーです。
そのデータを元に右のように現実レベルに設計します。
パーツの強度を考えて厚みをつけ、そのパーツを保持できるようランナーを置きます。
CNCでの切削は時間がかかりますから、できるだけ無駄な切削をしないようにも 配慮します。

CAMソフトに持ってきてツールパスを作成します。エンドミルの先端の通り道になります。
私はDeskProtoV4.2というCAMソフトを使っています。比較的安価で趣味レベルとしては 高性能らしいです(現在は6.0が出ています)。
今回のシートカウルでは荒削り、中間仕上げ、最終仕上げの3段階のパスを作りました。

出来上がりです(途中の画像無くてすみません)。
ちょっとZ軸方向に切削跡が目立ちますが、きれいに上がってるほうだと思います。
ちなみに切削材料はEXキャストを100円ショップの保存容器に流して固めたものです。
余談ですが、ただ容器に流すだけなのに気泡を作ってしまう自分って…。
これで荒削り、中間仕上げ、最終仕上げを裏表両面やって約5日?というところ。
けっこう大変です。


組み立てるとこんな感じ。
えーっと、なんで何個もシートカウルがあるかというと…
切削手順を見直したり…試行錯誤ですヨ!(それを失敗というのです)
こんな感じで制作を進めています。


オリンピック終わっちゃいましたね〜(涙)
エンジンのシリンダーブロック?です。
ちょっとミスっちゃいまして、データからボルト抜き忘れて一体になってしまいましたが、切削自体はうまくいったのでこのまま行こうかと思います。
4面切削はキンチョーします。

切削行程を写真に撮ってなかったので投稿です。
あんま変わんないかな(汗)。
制作の順番がバラバラですが、フロントフェンダーです。
材料は前回と同じEXキャストですが、着色にEXトナーを使用してます。
無着色に比べて特性が変化してるかは経験が浅いのでわかりませんが、マジックインキよりはムラなくキレイに簡単に染まるような気がします。
今回は分量が少なかったのかグレーっぽいですが、もっと黒くもできると思います。


画像は出力したキャリパーのデータです。
左が素の状態。これくらいの感じでポリゴン組んでます。
それにメッシュスムースをかけて右のように滑らかにします。
この時はCG用で解釈としては1/1でしたので、最終的には1/12用に NISSINのロゴの掘りを深く調整しています。

CNCはいろいろ勉強しなきゃいけなくて、決して敷居は低くないですが、 そのぶん精度の高いものが自分で作れて楽しいですよ。
私は切削油を使いたくなかったり掃除が面倒なので樹脂ばっかりですが、アルミや真鍮などの金属も加工できます。
光造形機にくらべて切削材料を選べるのがCNCの良さでしょうか。
あとCNC向けのほうがデータ制作でも比較的ラクです。 簡単に2DCADで切り抜きに使うだけでも結構べんりですよん。
私は模型は好きだけど制作はほとんどしていなくて腕はサッパリですが、CNCについて、できるだけポイントを押さえた解説ができればと思っています。


やっぱり気になる3Dプリンタ〜! ってなわけで試しに出してみました。NISSINの6ポッドキャリパーです。
ちなみにこのキャリパーって市販されてないんでしょうか? いくら探してもまったく資料らしいものは見当たりませんでした。
ですのでモデリングの際には、鈴鹿に行ってキレイなおねいさんのお尻を 必死でよけながら撮った写 真を資料にしています。

出力サービスは“デジモデ”のenvisionTEC Perfactory V ERM × 黒兵衛(50μm)です。すごい精度ですね。
あとメッチャ早いです。発注して4日くらい?(たぶん)で納品されました。
写真はマクロで撮りましたので積層跡が目立ちますが、実際はそんなに気にならないです。
ただ、素材がビニールっぽいというか…ビックワンガムみたいな感じ?(ちょっと古い?)
おそらくサーフェイサーものるんだろうとは思いますが、ちょっと不安です。
それとこれで3600円ナリ。
そもそも凄いことだとは思いますが、 ちょっと自分のお財布には厳しいでう。
というわけで、次回は別のサービスを使おうと思います。


CNCでリベンジ?です。
今回のようなケースではCNCの勝ち?というかそれぞれ得手不得手があって、それぞれいいところを生かしたいなという感じですね。
今回は3Dプリントはどういうものか?CNCはどこまでいけるかを少しでも 伝えたくてやりましたが、正直こんなにがんばっちゃうと自分の技術が まったく追いつけなくて後半悲惨なことになりそうなので、そこそこにしておこうと思います。
NISSINのSとSのあいだが殆ど無くてチギれそう… てかこれどうやって塗装するんだ??

前回のシリンダーブロックでは4面切削で緊張しましたが、今回はさらに緊張する5面 切削です。
…いやあゴメンゴメン(うわっ書いちゃったよ)
理屈の上では何面でもいっしょなんですが、ちょっと固定があまかったり両面テープがゴミを噛んでたりするだけでズレるので、やっぱり難易度は上がります。
レジンは着色したほうがいいですね。白いと細部がよく見えません。

なんだかんだでエンジンの主要パーツが揃いました。
このうちクラッチカバーとジェネレーターカバーはヤフオクで購入した本物を 計測してモデリングしました。
転倒して?傷まみれになったやつです。
なんかたいそうな感じがしますが、何も無いと雲をつかむような作業になってしまうので、寸法の基準になってよかったです。
なのでワリと正確にできたと思います。 こういうとき市販車はいいですね〜

仮組するとこんな感じ。
パーツは購入できてもエンジンは無理。また例えCBRのオーナーでもエンジンを単体で見ることはできません。
ですので資料はネットで拾った写真が中心になるのですが、その中でも一番参考になったのが“eBay”でした。
eBayでCBRを検索すると出てくる出てくる…
○○んだバイクをバラバラに〜by尾崎、ぢゃないよな??
と少しビクビクしながらありがたく参考にさせていただきました。

まだまだ序盤とはいえ、やっぱ形になるとうれしいですね。
うれしすぎてもう私、燃え尽きそうです…(おいおい!)

3Dプリントサービス第2弾〜!
ShapeWaysというところに出しました。
ShapeWaysはオフィスがニューヨークにあって、プリント工場はオランダにあるそうです。
輸送はUPSなんですが、荷物を追跡してみるとたしかにオランダ→ドイツ(ケルン)→中国(シンセン) →日本(成田)→関空となっていました。
今回の出力で発注から納品まで約17日くらい。次に出したのが12日くらいだったので、 だいたい2週間前後くらいが目安かと思います。
ここは豊富なマテリアルが選べるのが特徴でしょうか。
今回は光造形樹脂のFrosted Ultra Detailというマテリアルで出力しました。
写真はちょっと黄色くなってますが、実際はもう少し白い感じです。
前回の黒兵衛よりおそらく解像度は高いと思います。
ただ黒兵衛が同じ樹脂をつかって積層のための足場を形成するのにたいして、こちらはワックスを使う機種のようです。なので出力物に足場はつかないのですが、かわりにそのワックス成分が付着します。またその方式の影響かワックスの面 の表面が荒れる現象があります。
ですのでワックス成分の除去や表面荒れの処理が大変そうですが、実際にShapeWaysの出力物を 製品として販売されてる方もいらっしゃいますので、まあなんとかなるのかな?と思っています。
あとはHPを見ていただけたらわかると思いますが、シルバーで出力もしてくれるようですよん。


出力物のアップ。
光造形出力って0.4mmの穴を空けられる精度があるくせに 表面を平滑にはできないという、なんだかよくわからない特徴があります。
そのあたりCNCのほうがきれいかもしれませんが、ただこれだけ複雑に入り組んで、しかも細かいパーツは難しいと思います。
パーツはプラモデルのようにランナーでつながれていますが、これは輸送中の破損を心配してのもので、無しでも出力できます。
その場合パーツ毎に出力することになりますが、日本の主なサービスが出力エリアで値段が区切られているのと違って、ShapeWaysは樹脂の量 で値段が決まります。なので細かくファイル分けしてもおそらくロスは無いと思います。
むしろランナーが無いぶん安いかも? ただし国際便は一律$19.99の送料がかかりますので、注文はまとめて出したほうがお得です。

いやあフルスクラッチって大変ですね。
作っても作っても全然パーツが足りません(涙) 次元が違うとありますが、僕が言いたかったのは何も特別 なことしてるわけでもなく、もうすでに身近にこんな環境がありますよ〜ってことです。
3DCGにしてもCADにしてもフリーからあるし、3Dプリンターはサーバーにデータをアップして注文するだけ。
東京もオランダもやることは同じです。
完成品の出来栄え…?
え?色塗るんですか?デカールとか?
僕がエントリーしたのは原型部門のはずぢゃあ(爆)


普段はなかなか作業できませんが、ぼちぼち進めています。
ペースはどうなんでしょうか…よくわかりません。
出力したものは思ったより固くて仕上げが大変な感じ。

フレームとスイングアームと私…ぢゃなくてサスペンション。
なんかこれから時間かかりそうな感じなので一気に行きます。
というのもスイングアームは失敗しちゃってるのでやり直し(T△T)
ピボット部?のボルトはタミヤのYZR-M1用ですが1mm長さが足りず届かない… いろいろ大変っす!
強度とかもあんまり考えていないので、自立するのかもちょっと不安… トップブリッジは仮でRC211Vのものです。

乗っけちゃえ〜
なんとかかんとか組み立てられそうです。
でもめっちゃ組みづらい… やっぱタミヤのようにはいかないな〜(あたりまえだ!)


CBRの給油口ってちょっと複雑ですよね〜 模型映えしそう。
でもタンク本体の造形は難しいですが、給油口はこれこそフリーのCADソフトとCNCでできちゃうんですよ。
今回は削った本体に給油口のパーツを接着して削り、さらに爪を接着して削りしてできました。
接着するのはパーツが小さすぎて保持できないからなのですが、もっと凄い人ならアルミを削って作っちゃう?

がんばってみましたけど…色塗ったらどうなるんだろう?(爆)
今後のやり方によっては作り直し?


だんだんバイクの形になってきました?
それに伴ってこっちをくっつけるとあっちがポロリ…ポロポロ
仮組みもメッチャ気を使うようになってきます。
そろそろサーフェイサーくらい塗らないとヤバいかも。
でもまだパーツがそろってないんですよねい〜がんばらねば!

完走については僕もどうなるかわかりません。
大事なのは共にゴール目指して走るということじゃないでしょうか。
皆さんの作品楽しみにしてますよ!
がんばりましょ〜


うわっ!気がついたら最下位になってた。
メインのカウルです。 カウルはいろいろ迷ってまして、レジンのCNC加工でも作ってるのですが、どうしてもアッパーカウルだけで4パーツ構成になってしまいます。
ワンピースにできればそれにこしたことはないので、ダメもとでShapeWaysに出してみました。 厚みが基本0.8mmですので最悪グニャグニャにあがってくるかも…と心配していましたが、結果 は良好! むしろこれくらいのほうが得意と言わんばかりにバッチリあがってきました。

アッパーカウルとアンダーカウルがピッタリ。
カウル内側のフレームは破損防止の意味合いでつけています。
例によってこれからワックス除去と積層段差対策が待ってますが、できればこれで行きたいな〜と思っています。

メンチ切りまくり。

カウルの内側は満員御礼な状態です。

ああっ制作時間がとれない!でもぼちぼち進めてます。 塗装とかに入るといつ書いていいかわからなくなりますね。

サスペンションとか。 ちょっと仕上げが荒くてすみません。 光造型出力の表面 が予想以上に荒くて大変です。 まあ安いから仕方ないか…
サスペンションは半分想像で作ってます。 どんなにがんばってもまったく見えないし…

自分キットはここまで来ないとつけられないパーツばかりなので、ちゃんと合うかな〜?とかドキドキしながら組んでみます。
塗装の順番とかも考えないといけませんね。 せっかく塗ったのに仮組途中でハゲちゃったり・・・。
要所要所にはT2Mのボルト使用。


みなさんお久しぶりです。ほんでもってリタイヤです… 無理すればなんとか出来るかな?と思ってがんばりましたが、 ちょっと無理出来ない状況になってしまい、断念しました。 期待してくださった方、関係者のみなさん本当に申し訳ございません。 今回の挑戦ではいろいろ初めてのことがありました。 とくにデカールには苦戦しましたが、おかげで少し貼り方というか 扱い方が分かった気がします。 ボディの青もどんな発色になるかわからず、様々なメーカーのいろんな青を買って試して、 結局クレオスの基本の青に極少量の赤を混ぜたものに落ち着いたり… その他いろんなHPでノウハウが紹介されていて、たいへん参考になりましたが、 やってみなければわからないこともたくさんあって、とにかく勉強になりました。 これからちょっと仕切り直して、ひきつづき作業して完成させたいと思っていますので、 なんらかの形でまたみなさんに見ていただければと思っています。 ありがとうございました。