No.12 / ぐれ
'90YAMAHA YZR250(チーム・マルボロ・ロバーツ・ヤマハ/J.コシンスキー)

37歳。模型暦27年?所有バイク '92TZR250R、'87NSR50、 '93CRM100改、'92ジャイロキャノピ。

YZR250シリーズも96、97、98に続き今回は'90YZR250製作致します。 この'90YZR250は市販車のTZR250R(3XV)のベースにもなっているマシンで、3XVユーザとしては ぜひモデル化したい1品です。 今回も前2回同様、原型完成後の複製スタート予定でしたが、原型がまだ完成しておりませんので 私の原型の作り方など簡単にを紹介させて頂きます。

91年当時のTZR250カタログにもYZR250の写真が使われており、カウルレスの写 真など今でも貴重な資料になります。
まずベースとなるTZMの写真とYZR250の写真を重ねてアウトラインを写 し簡単なラフ図面を書きます(赤いアウトラインがTZM)
図面を基にTZMの不要な部分をカットし、YZRで必要になる部分をプラバンでパテを盛るガイドを貼り付けます。
パテは主にウェーブのエポキシパテ軽量タイプを使い、ベースキットに盛り付けてから水を付けながら粘土造形の様に形をほとんど整え、削りだしはなるべく行わないようにしております。
乾燥後カッターで軽く表面を均一にしてヤスリをかけ、ベーパがけ、サフ噴きを行います。
フロントカウルの形状などは実機のTZRなどを見ながら修正を行います。
このTZR(3XV)新車で購入してから12年乗ってます、飽きのこない良い形なので今でもお気に入りのバイクです。

今回の原型製作で最も難関なのはフロントディスクブレーキの製作です。
TZMやNSRの物は使えないしFZRの物は大きすぎるし、プラバンで1から作れるよど技量 がない(細かい作業が特に苦手です)
ベースとなる物を探すのに苦労しましたがようやくアオシマのGPZ900デビル仕様のディスクブレーキが最適である事がわかったのでこれを基に製作
します。
フレーキディスクの格子?が違うのでパテで埋めて均一にします、次にYZRの写 真を見ながら、マジックでガイドを書き デザインナイフで切り出します、ディスクロータの穴はYZRをスキャニングし イラストレータで穴の位 置などを修正した物を貼り付け ドリルで穴を開けて、ディスクブレーキの完成です。これでようやく原型完成のメドがつきました。

なんとかYZR250トランスキット(サンプル)が完成しましたので、ようやく製作を開始出来ます。 原型作りと複製作業にかなり時間がかかり気がつけば あと1カ月位しかないので 自作トランスキットとTZMを使いあまり手を加えず完成をめざしたいと思います。
キットの中身です。 キャッチタンクなどのとくに無くても良さそうなパーツも抜いているので  レジンパーツが41個にもなってしまい、パーツチェックが面倒です。 これにスクリーンとマイクロドライデカールその他組み立て説明とカラーガイドがつく予定です。 パーツチェックが終わったら大まかな仮組を行い歪みを熱を加えながら修正しておきます。
最初に時間のかかる外装カウル類からとりかかります。 相変わらす出来の悪いキットなので 大きな気泡はパテで埋めて 無数にある細かい気泡は、瞬着で埋めまくります。 カウルの分割部分は十分にすり合わせを行いなるべく隙間が開かないように再度パテを盛って整形します。 ダクトもリュータで開口しておきます。その後白サフを吹き表面にベースホワイトを吹いてカウルを整えていきます。
次にメインフレームを作ります なるべく歪みが無いように慎重に接着して気泡を埋めサフを吹き表面 処理を致します。 1ミリドリルで各所ネジの取り付け部分に穴を開けておきます。 スイングアームは、TZMキットの物をパテで裏打ちしてリヤサスやホイール類が後から取り付けられるように 突起を切断して加工しておきます。
YZRエンジンの製作です。 まずTZMのエンジンマウントとインテークマニュホールドを取り去り上部分のシリンダーヘッドをエッジングノコで切断して180度反転させ接着します。 次にフレームにレジンパーツのエンジンマウント部分を1mmドリルで穴を開けておき、ネジで固定しておきます。 その後改造したエンジンを上記レジンパーツのエンジンマウントに挟み込み位置決めをしてから瞬着で軽く固定してフレームから外してパテ埋め整形致します。
TZMキャブレターのフローチャンバー? 部分を切断し角度を真直ぐにして再接着、吸入口を2.8ドリルで開口。デザインナイフでラッパ状に整形します。 エアボックス仕切り板を取り付けてから加工したキャブを取り付けます。 レジンのクラッチ、排気ディバスのアームをプラ棒で延長した物を取り付けエンジンの改造が完了します。
メータ周り、YPVSユニットの組み立てです。TZMのメータステーを使い レジンパーツを組み合わせてメータ及びYPYSサーボモータを取り付けます。 エンジンの排気デバイス作動アームにTZMのパーツを取り付けて コードで結びつけYPVSユニットを再現します。
フロント周りはTZMのフロントフォークのブレーキを取り去りフロントフェンダーステーは突起を少し残して取り去ります。 ステアリングダンパーはTZMとは逆側に付くので、TZMダンパー取り付け部分を取り去り逆側にレジンパーツを組み込みます。 リヤ周りは ブレーキやチェンガードのチェンガードを取り付ける程度でTZMを流用します。後はステップ周り等加工しておいます。
カウルを塗装します。ホワイト グリーン モンツゥアレッド 蛍光ピンクの順でマスキングをしながら色を塗ります。グリーンはデイトナグリーンを中心に黄色や青、白を混ぜて色を調合しています。
デカール貼り付け後クリアコートしますが 今回は乾燥させている時間が無いのでウレタンクリアGP1を使います。 2回位薄くデカールが密着する様になじみぶきを行い1時間後にクリアが垂れる位 に一回目の本ぶきをします 3時間後に軽く1200番でペーパーがけをして2回目の厚ぶきを行い2クリア吹きを完了させます 次の日に研ぎ出し 磨きこみを行います。
1mmプラ棒と0.5mmブラ棒、0.25mm洋白線を使いカウルネジを作ります。1mmプラ棒に0.5mmドリルで穴を開け、0.5mmプラ棒を差し込み1mm棒の横に0.4mmのドリルで貫通 0.25mm洋白線を2mmプラ棒に巻きつけながら形を整え0.25mm洋白線を0.4mm穴に丸く曲げながら差込ます。
レームはセミグロスブラックで色を塗り。チャンバーもエアブラシでボカシ塗装しキャブレターに0.5mmの釣り糸を使い燃料ホースを作ります。上部チャンバーはリアシートにネジで固定します。
キャブレターに0.5mmの釣り糸を使い燃料ホースを作ります。
今まで作ってきたパーツを小ビス等で固定して組上げていき、TZRのカタログの写 真を再現します。
ラジエターとフロントフォーク周りを1度取り外し ラジエターはアッパーカウルにはめ込んでからフレームに固定してフロントフォーク周りを取り付けて完成します。
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